中村さん 2007/03/11__23:05

バイトさんがね、
お金を貯めて専門学校を受験したバイトさんがね

中村さんっていうんだけど
いつも終礼は私がやってあげてるんだ。
すっごく近づいて来るんだよ。
だからいつも「ちょっと、近い」って彼女の肩を押して私から離すんだ。

そんな彼女がね
話してくれたことがあるんだ。


どうしてだかわからないけれど
お母さんはいなくて、お父さんと二人暮らしなんだって。
本当は大学に行きたくてね、受験もちゃんとしたんだって、ちゃんと合格したんだって。

でもねお父さんに言われたんだって「お金がない」って。


諦めるしかなくて。



でもね、彼女はバイトをして専門学校へ行くことを決めたんだよ。


最初はウチのバイトじゃなくて、派遣とコンビニを掛け持ちしてたんだって。
朝は５時に起きてコンビニでバイト。
そのあとは２０時くらいまで派遣の仕事。

こんな生活をしてたら
ある日体調を崩してしまったんだって。
それで、派遣を辞めて、時給のいいウチの店に来たんだって。



そんな話を私にしてくれたんだ。
いろんなことを話してくれる子でね、休憩が重なると、ずっと彼女が話しをしてるの、私はただそれを聞くだけ。


今月いっぱいで仕事辞めて、今度は学校の近くでバイトを始めるんだって。




本当にこんな子がいるんだ～
って、ちょっと失礼なことを今思ったよ。

私はまだまだ子供だなって思った。



one more time  one more chance
この唄みたいに
私はずっと過去を引きずって
いや、すごく素敵な唄だから、私の思いと重ねたらファンが怒るだろうケド(笑

でもさ、どうしたら諦めることができるのかわからないんだ。
どうしたらいいんだろうね。